COLUMN コラム

コラム Vol.1

会場が大熱狂!かがわ文化芸術祭2023主催公演「紅白対抗かがわ舞台芸術祭」裏側レポート!

2023年12月24日、クリスマス・イブにレクザムホール(香川県県民ホール)大ホールで、かがわ文化芸術祭2023の実行委員会が主催する一大イベント「紅白対抗かがわ舞台芸術祭」が開催されました。音楽・舞踏・郷土芸能・演劇などの分野で活躍するパフォーマーが紅組・白組に分かれて、それぞれの活動を披露。大晦日に行われるNHK紅白歌合戦さながらの舞台ショーが繰り広げられ、会場は大いに盛り上がりました!大成功の舞台裏と出演者の本番後の様子をレポートします。

紅白で競い合う!豪華絢爛な舞台ショー

「かがわ文化芸術祭」は昭和33年にスタートし、今回で65回目を迎える伝統的な文化芸術の祭典です。
今年の主催公演は、MCに白組・落語家の桂こけ枝さん、紅組・フリーアナウンサーの大津奈美子さんを招き、本公演のために編成されたスペシャルオーケストラの生演奏を織り混ぜながら多彩な15の演目が披露されました。



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幅広い世代の出演者が、童謡やフラワーアレンジメント、ミュージカルなど、様々なジャンルで、衣装、セット、ライティング、音楽…どの出演者もすべてが豪華の一言。次から次へと繰り出すパフォーマンスで観客を感動の渦に巻き込んでいました。

特に、今年は10代・20代の若いパフォーマーの活躍が目立っていました。お祭り対決では、さぬき舞人の「よさこい踊り」演舞、讃岐獅子舞保存会の「獅子舞」演舞がド派手なパフォーマンスを披露。写真は舞台袖からの写真ですが、横から見るだけでも圧倒的な迫力と勢い!若者たちのエネルギーが溢れ、それが余りなく見ている側に伝わり、最初から最後まで楽しめる内容でした。今回の公演で多くの方に関心を持っていただけたと実感するほど素晴らしいショーでした。



フィナーレ対決を飾ったのは、「声楽対決」。お二方ともオーケストラとバックコーラスを携え、NHK連続小説(朝ドラ)で注目を集めた笠置シヅ子さんの「東京ブギウギ」、演歌歌手・北島三郎さんの「まつり」を熱唱。来場者も一緒に口ずさめるとあって会場全体でボルテージがアップ。ラストに相応しい選曲でした。


ステージ裏でインタビュー!出演者たちの本番への想い


大成功の背景にはどんなストーリーがあるのでしょうか。演目決め、練習、チーム連携など、それぞれに本番までのエピソードがあるはず。パフォーマンス後の出演者さんにインタビューをしました。

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香川県立高松北高等学校&香川県立高松桜井高等学校
書道パフォーマンス コラボレーションBGM 木星(G.ホルスト)


高松北高5名、高松桜井高9名の14名のチームで書道パフォーマンスを披露しました。9月から約3か月かけて準備をしてきましたが、2校の書体が異なる上、週末しか合同練習ができなかったこともあり、動きや書体を合わせることにすごく苦労しました。でも本番はワンチームとなり、書道も動きも完璧! これまでで一番いい作品を書くことができました。

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馬場 美夕さん
ギター 戦場のメリークリスマス(坂本龍一)



6歳からギターを始め、香川県を中心にギタープレイやボーカリストとして活動しています。普段はライブハウスやイベント会場で演奏することが多く、今回、オーケストラをバックにギターを弾くのは初めてでとても緊張しました。この様なステージと構成で自分の演奏をたくさんの方に聴いていただける機会を持てたことは本当にうれしい。初体験づくしでいい経験になりました。

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金川 直美さん
朗読×サンドパフォーマンス×即興ピアノ「幸福の王子」




短編童話「幸福の王子」を朗読×サンドパフォーマンス×即興ピアノで披露しました。「幸福の王子」という題材は一般的な朗読で1時間ぐらいかかる内容なのですが、今回のステージで披露するためにできるだけ短縮しました。サンドパフォーマンスとのコラボは全国的にも珍しい芸術です。間の取り方や朗読のタイミングなどで作品の伝わり方が変わります。それぞれの域を合わせて世界観を表現することは本当に難しかったですね。実は、9月末ごろに今回の台本が完成し、合同練習は2回程度しか持てず私たちはYouTubeを活用しながら練習したんです。こういった背景もあり、無事にみなさんに作品をお届けできて安心しています。

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令和3年度 香川県文化芸術新人賞受賞
ヴァイオリン 竹内 弦さん
ヴァイオリン協奏曲 第1番 第3楽章(M.ブルッフ)



今回、オーケストラのコンサートマスターを務めました。また、令和3年度 香川県文化芸術新人賞受賞の記念公演としてソロ演奏もさせていただきました。無事に演奏を終え、また「紅白対抗かがわ舞台芸術祭」が成功したことにほっとしています。生まれ故郷・高松での演奏のため、いつもとは異なる緊張感やプレッシャーを感じていましたが、会場にいらっしゃるみなさんに感謝の気持ちで演奏させていただきました。今、香川県は美術面では盛り上がりを見せていますが、音楽面ではまだまだ弱いと感じています。今後は、自身の演奏を通じて、後輩たちが育ち、若い人が音楽をどんどんやっていきたいと思えるよう、香川県の音楽面での盛り上げの一翼になれたらと思っています。今後、地元高松での活動も予定していますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。
 


ドタバタの舞台裏でインタビューにご協力いただいた出演者のみなさま、ありがとうございました!
 

 

来場者が審査員!盛大な拍手と感動の声


「紅白対抗かがわ舞台芸術祭」の審査員は会場にいる来場者のみなさんです。事前にお渡ししているプログラム冊子が審査票になり、写真のようにステージ側に紅か白の面を見せて投票していきます。




投票の結果は…紅375票、白182票で紅組の勝利!!紅組は勝利の歓喜に沸き、会場から盛大な拍手が送られました。出演者のみなさんの表情は晴れやかで、クリスマスの名曲を会場全体で斉唱して今回の公演は幕を閉じました。



終了後のステージに余韻が残る中、会場に残る来場者の方々に感想を伺いました。
 
「みなさんがプロ級のパフォーマンス。いろんなジャンルがあって楽しめた」(20代男性)
 
「香川県でこんなイベントがあることを知らなかった。65回目ということに驚いている。来年は舞台に興味を持っているたくさんの人に見てほしいと思った。」(30代女性)
 
「書道が華やかでよかった! 祭り×オペラは意外性があって面白かった」(40代男性)
 
「出演者のレベルが高すぎて驚いた。演出も豪華で見応えがあった」(40代男性)
 
「孫が出演しました。孫の演奏はもちろんですが、みなさんの演奏は素晴らしかった」(80代女性)
 
「サンドアートを初めてライブで見た。内容がとても分かりやすく、見入ってしまった」(70代女性)



芸術と感動はステージにあり!


年末の香川をにぎやかに彩った「紅白対抗かがわ舞台芸術祭」のレポートはいかがでしたか?正直、写真や動画だけでは伝えきれないこと、ライブだからこそ感動していただける展開がたくさんあります。今回、来場者の中には今年初めてかがわ文化芸術祭にご参加いただいた方もいます。香川県を盛り上げる素晴らしいパフォーマーたちの活動をもっと多くの方に知っていただき、みんなでこの感動をともに分かち合いたいと思います。百聞は一見にしかず、是非かがわ文化芸術祭にご参加ください!



INFORMATION

香川県県民ホール(レクザムホール)
住所:香川県高松市玉藻町9-10
TEL:087-823-3131

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